ABOUT
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- 新・ホームページオープンの理由
- この度、事務所のHPをリニューアルすることにしました。HP自体は元々あって、それは事務所の紹介だけではなく、そこからリンクを貼っている『武士道バーチャル博物館』が、日本の、簡単な思想史紹介のようなものになっています。そのご縁で、プロフィールにあるとおり私はロサンゼルスタイムズなどにも登場したことがあります(海外メディアへの登場は多いです。)。
一方、もちろん毎日、弁護士の仕事は責任を持って行っています。
そこで、今までのHPはそのまま残し、特に、「博物館」の「館長のブログ」は、遂次更新し、こちらの「新」の方はもう少し趣を変えて、私の弁護士としての活動プラス、歴史への思いの基礎になる経験などを、動画なども交えて紹介させていただこうということで作りました。
それというのも、本来弁護士は先のHPにも書きました通り、元々広告が禁止されていて、いわば黒子に徹するということだったのですが、弁護士も人間ですからいろいろなことをしています。しかも、私自身は、もともと弁護士を志望していたわけではありません。なので特に歴史や文化人類学的な関心を様々なところに持っています。
それで、ここで世界の人々とのおつき合いなども若干紹介して、「世界から」法律の世界、つまり本当のコンプライアンスを考えているんですよ、ということを言うために、このHPを作ってみました。
このHPのあちらこちらに貼ってある写真は事務所以外に、私と米国人、台湾人との深いつながり(手紙)や、私が関心を持って赴いた、アメリカ(北マリアナ)、ヨーロッパ、中国、台湾などのものです。私たちが今運用している法律も、長い歴史的レイヤーの最上位に位置するだけでなく、世界的な広がりの中から、それらの影響を受けつつ広がっているものです。
私と台湾とは、祖先以来の、また子供の時からの長いドラマチックなかかわりがあります。
タガストーンが写っている写真は北マリアナ連邦の最高裁判所です。日本とは全く異なった陪審制度が機能しているところですが、「法の運用」という意味ではもちろん共通性があります。法廷通訳のHさんのお陰で、何度も裁判や高校生による陪審の模擬裁判を見学したり、ジャッジや法廷クラークとの面会もさせていただき、得難い経験をすることができました。
中国の南京の写真は孫文の墓を頂上に置く中山陵(ちゅうざんりょう)、明の太祖・朱元璋の墓のそばの風景です。やはり大陸的な大きなものがあるだけでなく、パリのモンマルトル、ナポレオンの墓にもつながるものです。
ヨーロッパではチェコ人の民族の父、「パラツキ―記念像」の写真、彼の言葉「民族が己(おのれ)自身を認識すること」がこの記念碑に刻してありますが、私自身の戒めでもあります。そして、スイスのチューリッヒの写真を貼ってみました。
もう一つはポーランドのオフィシェンチム。アウシュビッツ・ビルケナウの写真です。ドイツと日本とを比べてみる事はこのような面からもきわめて大事です。
そして、私の基底、仏教の本山龍谷山本願寺の前で。
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- 活動の内容
- ここは第二次大戦の頃、ホロコーストが行われたポーランド・オシフェンチウムのビルケナウです。アウシュビッツと一体の重苦しいところです。
戦争といえば私のかつての友人に「大空のサムライ」として有名なゼロ戦の撃墜王・坂井三郎さんがいました。彼は、真に平和を欲する人です。
彼と話していて、つくづく思われたのは、法律の運用と戦闘機(飛行機)の操縦とはそっくりだ、ということです。飛行機は縦、横、高さという三次元に、時間を加えた四次元の中で、プラス意志力を加えて勝負をします。
法律学は「概念の数学」といわれますが、あらゆる事象を概念化したうえで、それをちょうど二次元の将棋の駒のように動かします。時には「歩」が「金」になる(成金)三次元の事象も起きるわけです。
ただし、現実のほうがより三次元ですし、時間という四次元が加わります。そして限られた盤というものがありません。まさに飛行機の操縦と同じ。つまり現実は「円球の世界」です。だから地球上ではあらゆるものがつながってもいる。したがって先にも言ったように専門は変。どうしてもなじめない言葉です。
それは、裁判官のことを考えれば当然で、地方の裁判所ではどんな事案が来たって裁判官は、「できません」などと言うことはできません。
ただ、特長的なことを言えば、私の場合は、一般の民事事件や刑事事件(無罪も取りました。)の他に日頃の会社の問題や、農業関係、それにからむパテントなど、そして依頼者の中に比較的外国人が多いというようなことが特長的かもしれません。
大会社の役員からすごく小さな話、更には行政事件といわば「何でも屋さん」としていろいろなことをしてきました。
更に大学や大学院の教師歴は30数年に及びます。最近は留学生が増えたので、その面からも有意義です。
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- 弁護士活動の内容
- 「専門」で思い出すことですが、かつて書いた武士道の本『葉隠論稿・武士道の諸相』の中に、法律について私が考える「デスクトップ」が書いてあります。
要は「家事事件」「民事事件」「行政事件」といういくつかのブロックがあるということです(もちろん「刑事事件」もありますが。)。
交通事故一つ考えてみても「刑法」の犯罪にもなりますし、「民法(自賠法)」の不法行為にもなりますし、行政処分が課されます。要は全部わかっていないと問題は解決できないということです。ですので、私の活動としては、そのような意味であらゆることをやってきたということです。
そして、私という1人の人間の頭には、そういう法律の発想を基底に据えた歴史や文化人類学についての私見が常にあるということです。
写真はそんな私が主催している勉強会の一コマです。
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- この写真はチェコのプラハにある、パラツキ―橋の袂、パラツキ―広場に置かれたパラツキ―の記念碑です。
パラツキ―は、チェコ国民の民族の父として尊敬されている人で、要は民族的なものを基礎に据え代表的な著作「チェコ民族史」にあるような、自らのいわばレイヤーを大事にして、その上に理想的な国家を作るという基本的なポリシーとして動いた人です。
このことは、法律の運用についても常に踏まえるべきことではないかと思います。